光造形3Dプリンターを自宅で使うなら「水洗いレジン」を買うべき3つの理由

3Dプリンター

自宅利用のために光造形式3Dプリンターを購入しようとしている人や、UVレジン選びでを安い通常レジンと水洗いレジンのどちらを選ぶか悩んでいる人へ、結論を言ってしまうと水洗いレジンを勧める記事です。

この記事で解決できること
  • 光造形式3Dプリンターを初めて自宅で使うための注意点を知りたい。
  • 水洗いレジンを買うか通常のレジンを買うかで迷っている。

ELEGOOの光造形式3Dプリンターを購入して9ヶ月が経ちます。使用感は良好で、作ろうと思った形を簡単に出力できています。とても便利。

元々はIPA(イソプロピルアルコール)で洗浄する必要のあるレジンを使用していたものの、今回レジンの在庫が底をつきたのをきっかけに「水洗いレジン」を購入してみることに。

実際に使ってみた感想を先に言っていまうと、「お金を出してでももっと速く買っておけばよかった・・・!」。メチャクチャな節約家である僕が「もっと金を積んでおくべきだった」と思うような買い物はなかなありません。

今回は、自宅で光造形式3Dプリンターを使いたい方に水洗いレジンを勧めるとともに、通常のレジンと水洗いレジンの自宅使用における使用感の違いをまとめて共有します。

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そもそも水洗いレジンは何が違うのか

本題に入る前に「通常のレジン」と「水洗いレジン」の違いを確認しておきます。

早い話、レジンを洗浄するのにアルコールを使わなければならないのが普通のレジン、対して、アルコールの代わりに水道水で済ませられるのが水洗いレジンです。

光造形式3Dプリンターでレジンを造形すると、造形物にぬるぬるしたレジンがたっぷり付着します。さらにはレジンを入れるバットや造形物を形つくるプラットフォームなど3Dプリンターのいろんな部品にレジンがたっぷり付着します。コレをきれいに洗浄するのにもアルコールが必要。

アルコール洗浄にはイソプロピルアルコール(以下IPA)を扱うのですが、これに色々な注意が必要で面倒なんですよね。引火性は高いわすぐに気化するわ毒性もあるわでできることなら家で扱いたくない代物。そもそも買うだけでもお金が必要になるし。

イソプロピルアルコールを扱うと・・・
  • IPAそのものを買うのにお金がいる
  • 立派な有機溶剤であるため、毒性がある。しかも気化しやすい。
  • 引火性が非常に高い。

それなりに危険なので扱いには気を使うし、素手で触れないので扱うたびにゴム手袋をしなければならないのも面倒な点。(中には素手で扱う強者もいますがオススメしません。あくまで自己責任ですね。)

水洗いレジンの利点はそんなIPAを水道水で代替えできること。

選べるなら最初から水洗いレジンを買えば良いのでは、という話なのですが、水洗いレジンは通常のレジンと比較して価格が1.3~1.5倍ほどすることが滅茶苦茶大きなデメリット

では水洗いレジンにはその価格差の分を出すほど価値があるのかが疑問ですが、僕個人としての考えは、「自宅での利用なら価値がある」です。以下にその理由を3つ挙げます。

①水洗いレジンならレジン特有の刺激臭対策が要らない。

レジンを扱っていて面倒だったのが臭いの対策。光造形3Dプリンターで利用するレジンには独特の匂いがあり、あまりに臭いが強くなると体調に影響が出る人も多いです。ちなみに実害の例は出ていないようですが、若干の毒性もある模様。

対策はシンプルで換気をすればいいだけ。

秋は窓を全開にすればいいものの、冬に窓を開けるのはは寒いし、夏は暑い。春は花粉が入るしで窓は開けたくない。いくつも部屋のある家に住んでいる人であれば空き部屋を使えば良いのでしょうが、ワンルームに住む僕には換気が大きな問題でした。

その点、水洗いレジンは臭いが抑えられていることが大きなメリット。ユニットバスの換気扇をつけておくだけで気にならないレベルになりました。

臭いの感じ方には個人差があるので人によっては水洗いレジンでも窓を開けないと気がすまないという人もいるかも知れないけれど、少なくとも通常のレジンとは比べ物にならないほど臭いが抑えられているのは事実。

②レジン液がべたつかず、扱いがラク

水洗いレジンは通常のレジンと比較してベタつきが体感で少ないです。水洗いで扱えるレジンなんだから当然だろうと最初から分かっている人もいるのでしょうが、造形物や汚れた3Dプリンターを清掃する時の利便性向上ををあまり考えていなかった自分には嬉しい誤算でした。

通常のレジン液が作業中に床に飛び散ってしまったらイソプロピルアルコールを浸した布やキッチンペーパーでゴシゴシ吹かないとべとつきが取れなかったものが、水洗いレジンなら水拭きで十分。手についてしまったレジン液も普通の手洗いで十分。(そもそもレジン液は手につかないように管理しましょう。

③イソプロピルアルコールを自宅に置く必要がないのは気がラク

通常のレジンを扱うのに必須なイソプロピルアルコール(以下IPA)は立派な危険物。どんな危険があるのか挙げると以下の通り。

  • 引火性がとてつもなく強い。
  • 立派な有機溶剤で毒性を持っている。
  • もちろん素手では扱えない。
  • 密閉したボトルの外に出したらすぐに気化する。

箇条書きで並べるとなんかやばい薬品を取り扱っている気持ちになれて楽しいですね。厨二心がくすぐられます。まあできることなら自宅で扱いたくない代物。

水洗いレジンを使うならコレが必要なくなるというだけでもメリットだと言えます。

IPAは買っておくとやっぱり楽

IPAなんて危険なモノを家に置いておきたくないぜ!!とか言っておきながら、結局IPAは買っておくと便利、というのが自分の意見。

零してしまったレジンのべとつきを拭き取ったり、3Dプリンターの拭き掃除をする時にIPAがあったほうが楽。水拭きも確かに可能なのですが、IPAをキッチンペーパーやボロ布に付けるとより簡単に拭き取れます。

1斗缶や数リットルの大型ボトルで買う必要はないので小さなボトルで買っておいた方がいいな、と思ったのが僕の感想です。1リットルや480mlのボトルがAmazonでも販売されているのでこれを少しずつ使っていくとちょうどいい感じ。

僕はガレージ・ゼロの1L入りIPAを使っています。有名なブランドだからとりあえず失敗は無いかな、程度の感想です。

水洗いレジンは少しコストをかけても買う価値のある製品

水洗いレジンが自宅利用に役立つ理由をざっくり3つ解説しました。専用の工作室みたいな場所で使う分にはそこまで気にならないような点でも、自分の生活エリアで使うには大きなメリットになる点が水洗いレジンにはいくつもあり、これらは通常のレジンとの差額分の価値を十分に埋めているであろう、という考えが自分なりの着地点です。

水洗いレジンのブランド選びについてですが、基本的には3Dプリンターのブランドに合わせて購入するのが一番確実。僕の場合はELEGOO MARSを使っているので以下のELEGOO製水洗いレジンを購入して使っています。

自分の場合は水洗いレジンを買ったおかげで3Dプリンターを使う心理的・手間的ハードルが下がって助かっています。この先レジンを追加購入する際も水洗いレジンを買う予定です。

はじめての3Dプリンター選びを悩んでいる方向けに、家庭向け3Dプリンターの価格帯や種類を以下の記事にまとめています。まだプリンター選びでも悩んでいる方は是非参考にしてください。

この記事が光造形式3Dプリンターユーザーのレジン選びに役立てば幸いです。

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