展覧会『きたれ、バウハウス』展に行ってきた感想

レビュー

こんにちは、まぐ(@magsbase)です。デザインの勉強をしています。

バウハウスって知ってますか?ローマ字で書くとBAUHAUS。
バウハウスはドイツで1919年に創立したデザインの学校です。ナチスによる弾圧を受けて1933年に閉校したので存続したのはわずか14年ですが、それでも世界で最も有名なデザインの学校です

芸術や工芸としての造形ではなく、産業や工業デザインの方面を総合的に扱った学校として非常に有名です。今回、東京ステーションギャラリーで開催中の展覧会ではバウハウスの授業や歴史、それからバウハウスで学んだ日本人について扱ったものを展示しています。美術館というよりは博物館寄りの内容ですね。事前の興味がないと楽しめないかもしれない。

ということで『きたれ、バウハウス』展の感想です。

バウハウスの理念(最終目標は建築だとか)等、調べれば分かる情報は省いて、展示を見ての感想を簡潔に語ります。

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『きたれ、バウハウス』展 - 感想

展示はざっくり3つのパート「基礎教育」「工房(専門)過程」「成果や発表」「日本人学生」の4つに分かれています。

バウハウスはまず最初に共通した基礎を学んで、次により専門的な工房に所属するという流れを取っており、展示もその流れに沿う形。

バウハウスの基礎教育、工房過程

基礎教育・工房関連の展示を見て感じたのは、展覧会の展示としても、バウハウスの教育過程としても、技術的な作業部分の比重が割と高いのかな、という印象。
例えばポスターのデザインを一つ作るにも、現代ではフォトショ、イラレで簡単にできるものも当時は手作業でレタリングしなければなりません。もちろんPC画面上の「レイヤー」なんて要素もなく一発勝負。そのような時代の違いによる差もあるのでしょう。ただ、有名美大のような超ハイレベルなデッサン作品は少なかったですね。

それから色彩関係に関する展示について。色彩については基礎教育の段階で丁寧に扱っているようで、展示品にも制作物

バウハウスが提示する三原色というものがあります。それが「赤、黄、青」。普通三原色と言われると「赤、青、緑」(光の三原色)を思い浮かべますが、バウハウスは緑色ではなく黄色。しかも形と連動するそうで、「赤は四角」「黄は三角」「青は丸」らしい。この話自体は以前から知っていたのですが色と形を印象で一致させるという考え方に個人的には疑問を持っていたので、展示の中にバウハウス内でも議論が巻き起こったとの説明があって安心。
その他、色彩への執念の高さを展示を通して垣間見れた他、ユニークな授業・制作物の展示に形や立体物を見る視点の引き出しが増えました。増えた気がします。

工房についてはグラフィック、プロダクト、建築、テキスタイルにのみならず舞台を扱う工房があったのが印象的。なんでもやってる感じですね。

現代の日本の学校ではエンジニアリングや設計を扱う理系のデザインと扱わない文系のデザインははっきりと別れた場所で学んでおり、会社でもエンジニアとデザイナーが喧嘩ばっかりしている(もちろん会社による)ように思いますが、バウハウスでは対象的にどちらも取り扱っている上に垣根が無い印象を受けました。この自分の感覚、合っているだろうか。

日本人留学生のこと

バウハウスに入学した4人の日本人に関する展示がありました。バックグラウンドの説明といくつかの制作物の展示があったのですが、4人がその後どのように日本のデザインに影響を及ぼしたのか、みたいな知識が自分には無かったので正直あまりしっくりこなかった。改めて調べてみます。

それから実際に座れる椅子がふたつ。「バルセロナチェア」と「ワシリーチェア」です。どっちも有名。

これら2つのイスが1930年あたりにデザインされたことが信じられません。1930年って映画「ALWAYS3丁目の夕日」の時代(1950年あたり)ですよ?もし「3丁目の夕日」の駄菓子屋にバルセロナチェアが置いてあったら「こんな時代にこんなイスあるわけじゃないじゃん、美術スタッフバカなの????」って思うでしょうが、確かに同じ時代に存在しているものです。いや、結局バルセロナチェアが駄菓子屋にあったら変ですが。

バウハウス展は2020年9月6日まで

以上、感想でした。

感染症対策のためチケット販売はローソンチケットでの前売りのみ。一時間ごとの入場時間指定で書く時間の30分前まで購入可能です。例えば11:30~11:59にチケットを買えるのは12:00以降のもの、最大30分待つことになります。

バウハウスから生まれたデザインは見る機会はあっても、授業の制作物を見る機会はなかなかありません。ぜひこの機会に足を運んでみてください。

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