サントリー『ZONe(ゾーン)』全4種の味・違いを比較!そして【国産エナドリの行く末】

生活の道具

サントリーのエナジードリンク『ZONe』をご存知でしょうか。

国産のフルプライス(200円/缶)国産エナジードリンクが軒並み一発屋として沈みゆく中、本気で売り出していこうという気概の伺える珍しいエナジードリンクです。

以前に売られていた1種が冷蔵庫に眠っていたのに加え、現状売られている3種を買ってきたので、比較レビューをしたいと思います。

まぐ
まぐ

まぐ(@magsbase)です。デザインの勉強をしています。

普段、このブログはデザインに関するコトやモノについて取り扱っています。エナドリは普段扱っていることとは離れているのですが、特徴的なマーケティングが気になって注目している分野であるため、取り上げています。

一番好きなエナドリの味はサントリー『南アルプスPEAKERビターエナジー』です。終売しちゃって寂しい。

スポンサーリンク

ZONe4種レビュー

2020年10月1日時点までに発売されたZONeは4種。スタンダードな「ver.1.0.0」に加え、フレーバー2種「FIRE WALL」と「DEEP DIVE」。更に現在は手に入らない「ver.0.8.5 β」です。

β0.8.51.0.0FIRE WALLDEEP DIVE(RedBull)
エネルギーkcal26026527027585
たんぱく質g0.50.80.51.00
脂質g00000
炭水化物g6565.5676820
-糖質g6161.265.565.5無記載
食塩相当量g0.950.820.100.15
ビタミンB2mg55無記載無記載0.2
ビタミンB6mg55553.7
ナイアシンmg505050505.6
アルギニンmg500750500500222
パラチノースg5555
カフェインmg7575757580
同価格で比較(ZONeは500ml缶、RedBullは185ml缶)

こちらの記事でも触れているのですが、大前提として、私はエナジードリンクには、プラシーボ効果とカフェイン以外の成分にカフェイン以外の「効能」は無いと考えています(あとでもう少し説明します)。要するに、エナジードリンクを飲んでも内容成分の摂取を理由に力はみなぎらないということです。

ZONe energy β ver.0.8.5

ver.1.0.0が発売される前に発売されたのが、β ver.0.8.5。これを飲んでフィードバックしたものが後の1.0.0に反映される、といったことで、β版の扱いを受けていました。

味はMonstarより少しさっぱりした「エナジードリンク味」の感覚。モンスターエナジーを愛飲している人であれば物足りないと感じた人もいるかも知れませんが、多くの人からの印象は良かったのではないでしょうか。

多くのエナジードリンクは350ml以下であるなか、内容量が500mlであることも特徴的。ただし、量が変わったことで1缶あたりで増えたのは炭水化物(砂糖の類)で、カフェインについては他ブランドの少量缶と変わりません。薄まっています。この容量は後の製品にも引き継がれます。

ZONe energy ver.1.0.0

β ver.0.8.5 とほとんど同じ味です。終了!!

いや、実際のところ少しだけ味が濃くなり、成分においてもアルギニンの量が少し増えたのですが、上に書いた通り効能が無いことには変わりないと思います。もし、これを飲んで「おっ!アルギニンの量が1.5倍くらい増えたな!力がみなぎるぜっl!!」と感じる人がいたら教えてください。

個人的にはZONeの中で最も好きな味わいです。

ZONe energy FIRE WALL ver.1.0.0

FIRE WALLは新フレーバーとして、0.8.5、1.0.0に続いて3番目に販売されたもの。一般的にはメロンソーダ味と言われていますが、それにコーラの香りを少し足したような味わいがしました。人によって好き嫌いが分かれそうです。

成分については、1.0.0で0.8.5比1.5倍(750mg)に増えたアルギニンの量がまた戻っています(500mg )。

ZONe energy DEEP DIVE ver.1.0.0

4番目に発売された別フレーバー。乳酸菌飲料なフレーバーです。

もう少し掘り下げると、少し薄いピルクルに砂糖と炭酸を追加したような味。エナジー感を感じられる味とは逆を行っているのですが、ある意味革新的で、「昔好きだったあの味」「まんまピルクル」などとTwitterでも話題になりました。

成分については、FIRE WALLと誤差の範囲。

インドア向けのエナジードリンクに必要なものは何なのか&国産エナジードリンクの行く末

ちょっとだけZONeにツッコミをしたいことがあります。

それは、インドア向け、クリエイティブ作業向けという方向性で作ったエナジードリンクなのになぜ既存のエナジードリンクと比較して成分が似たりよったりなのかということ。強いて言えば、運動をしないなら糖質は眠くなる要素になるので減らすべきだといえる成分ですが、レッドブルと比べてたっぷり含まれています。むしろダメじゃん。

前回の記事でエナジードリンクの価値は『効能』ではなく『体験』にあるという話をしました。ざっくりまとめると、上にも書いた通りエナドリに『効能』はないということ。しかし、マーケティングによって定着したエナジードリンクのブランドイメージによる『体験』によって価値が生み出されているという話です。

(以下は前回の記事を読んだ前提で進めます)

そもそも効能なんてものが関係ないことを売る人間は分かっていて、最初から『体験』に圧倒的に注力しているという考え方ができます。また、ZONeのターゲット層が「デジタルネイティブ」=若者層と言っていることから、「糖質を気にしている人が少ない」「内容量を多くすることが重要」と判断をしたとも考えられます。

それにしても糖質によるデバフは体感できるレベル(学校や会社のお昼ごはんの後に眠くなるやつ)だし、糖質制限ブームきっかけに糖質を気にしている若い人も多いだろうし、僕個人の意見としてはとしては糖質の量を気にしてもいいんじゃないかと思うところ。

しかし、今までに発売された国産エナジードリンクはエナジードリンクらしいプロモーションもされず静かに沈んでいったものばかりの中、ZONeには本気さを感じ取ることができます。

日本の会社には、海外でのプロモーションが苦手なイメージやガラパゴスなイメージがありますよね。ZONeに関しても現状は完全に国内向け。さらに、エナジードリンクのプロモーションにかかる費用多さと、国内でエナジードリンクを本気で売り出したような前例の少なさから、一歩踏み出しづらいというのもありそう。このあたり考えていると「世界に誇れる日本のエナジードリンク!」みたくなる将来は想像しづらいですよね。

しかし、今までにガッツリとなされている企画を見ると、その一歩をZONeは踏み出ていきそうな感じがします。

国内で販売され続けている「エナジードリンク」と名乗る飲み物がないわけではありません。単純に普通の清涼飲料水と同じ価格帯に抑える売り方です。(トップバリュなど)ただしこれは、そもそもエナジードリンクらしい売り出し方、「体験」という価値を生み出さないやり方なので、個人的にエナジードリンクのあるべき姿とは違う・・・もしくはエナジードリンクではないと考えています。

ZONeが動き出したことで少しは追随ししやすくなったはず。いやわからんけど。少しずつ日本のエナジードリンクが動いていきそうな予感がします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました