Adobeソフトの無料体験版を試して何かを製作をしようと考える方向けに、体験版の使用に関して注意すべきことや、よくある疑問をまとめました。
この記事でわかること
- Adobe CC の無料版のはじめ方
- 無料版の見落としがちな注意点、最大限使うコツ

無料体験版を始めようと思うけど、勝手に自動更新されない?利用期間が7日間とは言うけど、どのタイミングから7日間?体験版の記録はソフトごと?アカウントごと?
こんな疑問を解決していきます。最近のAdobeの体験版はかなりシビアな縛りがなされているのでできるだけ丁寧に説明していきますね。
この記事の内容は2022年10月時点での情報です。過去にも体験版の条件や内容は何度か変わっており、これからも変わることはあるでしょう。常に最新の情報を確認して、全て自己責任で行動してください。昔は無料体験版を30日間も使えた時代があったのじゃよ・・・(老人顔)。
Adobe CCってどこまでできるの?という疑問があれば、以下の記事をどうぞ!Adobe CCでできることをまとめています。
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Adobe CC とは?できること総まとめ。意外と見落としがちな機能も。
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記事の更新状況
- 2020年6月 最初の記事公開
- 2021年7月 現在の状況を確認して記事を更新・リンクチェック
- 2022年1月 同上・一部修正
- 2022年11月 現在の状況に合わせて記事を更新・リンクチェック
まぐです。デザインや映像を扱う東京在住20代のフリーランス。デザインの独学や仕事道具、フリーランスの生活術・節約術を発信しています。
体験版利用開始から利用停止までの流れ
全体の流れは以下の通り。
- Adobeアカウント作成
- 公式サイトからアカウントを作成します。
- ウェブページから無料体験版で利用したいソフトを選ぶ
- 体験版の利用を始める契約手続きを行います。クレジットカード情報を入力します。
- Adobeデスクトップクラインアントのインストール
- Adobeソフトを一括管理するためのソフトをPCに入れます。
- お目当てのソフトをインストールして製作開始
- 使いたいソフトをクライアントからインストールします。
- 利用終了の手続き
- 公式サイトから手続きができます。
順番に解説します。
AdobeID(アカウント)の作成
最初にAdobeのアカウントを公式サイトで作成しておきます。Adobeのアカウントを作ったタイミングで体験期間が始まったりすることは一切ないので安心して登録してください。
公式サイトの「ログイン」から流れ通りにアカウントを作成します。ここは一般的なウェブサービスの会員登録の流れと同じです。
ちなみに、アカウントを作成するこの段階ではクレジットカードの情報は不要です。

体験版を使ったことがないAdobeアカウントを既に持っているのであれば、このまま次へ進みます。
ウェブページから無料体験版で利用したいソフトを選ぶ
さてここからが本番。2022年にWebサイトが分かりやすく改善され、無料体験を始めるまでの流れは簡単になりました。
無事にアカウントを作成してログインしたら、次に料金プラン(ソフト選び)についてです。
AdobeのCreative Cloudには様々な料金プランが存在します。
例えば...
- 『PhotoshopとLightroomがセットになったフォトプラン』
- 『After Effectsだけの単体プラン』
- 『全部入りのコンプリートプラン』...などと言った感じ。
無料体験期間終了後にどの料金プランに加入するかを選んでから無料体験が始まる仕組みになっているので、こちらのページから使いたいプランの『体験版』を選びます。
ただし、体験期間が始めると、どのプランを選んだかどうかに関わらず、CreativeCloudの対象ソフト全ての体験期間が一斉に始まります。まずはPhotoshopを7日間、後でPremiereProを7日間...などとソフトごと体験することはできないので要注意です。

ちなみに、トップページやCreativeCloudのページに出る『無料で始める』を選択すると、コンプリートプランしか選べないので要注意。『アップグレードする』や『購入する』を選ぶと、無料期間を飛ばして課金が始まるようなのでこれも注意です。

無料体験だけして解約する予定なら、ソフト全部込みプランである「コンプリートプラン」を選ばないのもひとつの選択肢です。もしもの万が一、解約を忘れてしまった時のリスクを考えた時に単体プランの月々払いなら払う利用額が少なくて済むからです。もし後から「やっぱりAdobe CCのコンプリートプランで加入したい!」となったらプラン変更することもできるようなので安心してください。プラン変更については下記に公式の記事があります。(法人版・グループ版は扱いが異なります)
【アドビプランの変更】アドビのプランまたはサブスクリプションを変更する方法
ただし、学生さんは学生版を選んでもいいでしょう。学生版にはコンプリートプランしかありませんが、体験版が終わっても継続して使いたいと思ったときには一般より学生の方が当然安く使うことができます。ただし、一般プランから学生プランへの変更はサポート連絡になって面倒なようです。
学生・教職員用割引プランの会員登録はこちらから
学生・教職のプラン変更について
次に、クレジットカード情報を登録します。現状、体験版を使いたい場合は、クレジットカード情報の登録を回避できません。vプリカや各種デビットカードも非対応です。数年前は不要だったんだけどね・・・。殿様商売を感じる瞬間です。

クレジットカード情報を登録せずにAdobe CC使うには、AdobeCCのシリアルコードをお店やAmazon等で購入してプランを始める流れが必要になります。その際はすでにお金を払ってるので無料体験はありません。言い換えると、クレジットカードの情報を渡さずに無料体験版を使うことはできません。
Adobeデスクトップクラインアントのインストール
ここからはAdobe CCの指示に従ってインストール操作を行います。ソフトを直接インストールするのではなく、Adobeソフトをまとめて管理するクライントをインストールする方式です。
Creative Cloud 体験版のダウンロードとインストール
前述の通り「デスクトップクラインアント」とはPC上で動くソフトで、Adobe製ソフトのインストール・アンインストール・アップデートなどの管理をまとめて行います。
お目当てのソフトの体験版をインストールして無料期間開始!期間は7日間です。
各Adobeソフトは上で準備したデスクトップクラインアントからインストールできます。
使用期間は7日間。初回起動時から始まります。(参照1)
(参照1) 体験版に関するよくあるお問い合わせ
表示される試用期間を見て、体験版がいつ終了するかカレンダーやリマインダーに登録しておくといいでしょう。
ちなみに体験版に制約はなく、すべての機能を使うことができます。
体験版の解約は忘れずに & 解約を忘れてしまった場合
解約は、ログインした状態で こちらのページ から行います。
『プランを管理』から解約の選択肢を選べます。
体験版期間中に忘れず手続きをしておきましょう。
解約忘れですか? もし有償期間が始まってしまった場合でも、14日以内であれば解約・全額返金できる仕組み(参照2)があるので落ち着いて行動してください。
(参照2)Creative Cloud サブスクリプションの条件と返金ポリシーについて
体験版の注意点
サブスクサービスにありがちな問題点を解説します。繰り返しますが2022年10月時点での情報です。
自動更新あり。手動で解約する処置が必要です。
重要事項です。
面倒ですが、自分で解約する必要があります。しかも体験版使用前にクレジットカード情報の登録必須。さらに原則クレジットカード情報の削除ができないので、「支払い処理ができなかったから自動で強制解約」というわけにもいきません。
クレジットカード情報をAdobeに渡さず利用したい場合は、Amazonなどでオンラインコードを購入することになりますが、その場合は体験版を利用できないので本末転倒です。
利用期間は全ソフト一斉にカウント開始。
無料体験版はAdobe CC全体で7日間使用できます。
Photoshopだけ7日間使って、その後にIllustratorを7日間使う、と言ったことはできません。Photoshopを起動した瞬間にIllutrator含めた全ソフトのカウントダウンが始まります。
PCシステム時計の時刻変更はご法度です
PCの時間を弄ったと認識されたら、体験期間が強制終了します。オンラインだけで時間管理していないのが意外ですよね。時間を進めてもアウトで、どうぶつの森のカブよりデリケート。どうか気をつけてください。
再インストールや別アカウントで無料体験版を使い直す...などといった抜け道は塞がれています
無料体験版の使用記録はアカウントのほかPCにも記録されます。クリーンインストールでもしない限りは何度も使ったりはできないようです。
Illustratorの代わりにの使えそうな無料ソフトをざっくりと以下の記事にまとめました。無料で長く使えるソフトを探している方は検討してみて下さい。
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Illustratorを始めたいと考えている初心者が無料・格安の代替ソフトを使うべきでないシンプルな理由
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Adobeの試用版の利用条件はなかなかシビア。それでも使う価値は十分あり。
色々あるサブスクサービスの中でもAdobeCCの条件はシビアです。でもルールはアメリカらしくはっきりしているのできちんと理解しておけばある意味安心。
プロが使うソフトが無料で使える機会自体はありがたいもの。この機会を存分に活用したいところです。