デザインの独学 映像制作

【2021】AfterEffectsを無料で使いたい。実際に使った上でオススメできる代替ソフト【無料】

  • AfterEffectsの代わりになる無料ソフトを紹介・比較します。
  • AfterEffectsの代わりになる最も優秀な無料ソフトを決めます。

AfterEffectsはAdobe社が提供する映像制作ソフト。映像制作といえばまず最初に名前が上がるような有名かつ信頼されているソフトで、映像制作の現場では使われていないことのほうが珍しいでしょう。実写合成からモーショングラフィック、リリックビデオまでかなり幅広く活躍します。

しかしそのネックはお値段。Illustrator単体で月額2,480円します。Adobeの画像編集ソフト『Photoshop』が月額980円程度で使えることと比較するとかなりの違い。この出費、抑えられるものなら抑えたいと思うところ。

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AfterEffectsの代わりになるソフトはないだろうか?

ということで、AfterEffectsの代わりにタダで使えるソフトを調査&一通り実際にダウンロードして試してみました。

先に結論を言うと『用途による』。それでも一つだけ挙げるなら『AviUtl』がおすすめです。

異論は受け付けます!お気軽にTwitterへリプライしていただけたらと思います。

紹介に入る前に、AfterEffects初心者の方へひとつだけ。初心者にはAfterEffectsの代替になる無料ソフトより、お金を払ってでも本家AfterEffectsを使うことをオススメしたいです。理由は、AfterEffectsを使ったほうが将来的には安く済ませることができるから。詳しいことは以下の記事にまとめています。

無料で使えるAfterEffectsの類似ソフト

AfterEffectsと類似したソフトは無料のものでもいくつか出ています。オープンソースの『AviUtl』、プロ向けソフトの無料版「DavinciResolve」など。

今回は無料ソフトに限定して、以下の3つを対象にします。

  • Davinci Resolve
  • Blender
  • AviUtl

AfterEffectsで映像を作るとはいえ、その目的は多岐にわたります。例えばモーショングラフィックとか、3DCGとか、実写映像の合成(VFX)とか。

各ソフトを一通り触って分かったのは、AfterEffectsで扱える全ての目的を揃えたソフトは恐らく無いということ。

モーショングラフィックと、3DCGと、実写映像の合成を含めた、AfterEffectsでできる全てをこなせるソフトは調べた限り見つかりませんでした。

ただし、「モーショングラフィックだけ」「実写合成&動画編集だけ」と目的を切り分けることで無料ソフトでも代替えできそうです

最も多機能だが高難易度な『Davinci Resolve』

この手の話題で必ず紹介しておきたいのがDavinciResolve。オーストラリアのプロ用途向け映像機器メーカーが展開するソフトで、無料の『Davinci Resolve』と有料の『Davinci Resolve Studio』があります。

DavinciResolveでできることを分かる人向けに説明すると2つのソフト『PremierePro』と『AfterEffectsをノードで操作するバージョン』を合わせたソフト。ただしAfterEffectsで使えるエフェクトの多くは省かれています。これを初心者向けに説明すると、動画編集ができるのにAfterEffectsでできる多くの機能も備わったお得なソフトです。

Davinciが得意とするのはカラーコレクションやカラーグレーディングといった色に関連する機能と、合成系の機能。Davinciには色々なエフェクトが備わっていますが、AfterEffectのような豊富さとまではいかないので、自分が作りたい映像とマッチするエフェクトが搭載されているか調べるといいでしょう。Davinci公式が主要な搭載エフェクトをこちらのページで解説しています。

一方で問題なのは、DavinciResolveの操作方法。AfterEffectsで編集する時は『レイヤー』を使って作業を進めるので、直感的で分かりやすいです。これと比較してDavinciで編集する時はレイヤーの代わりに『ノード』を使うことになります。このノードは癖があって慣れるのに時間がかかるでしょう。

例えばスマホに画面を合成したい時(画像参照)、After EffectsとDavinci Resolveでどのような作業画面になるか比べてみます。

After Effectsなら『レイヤー』式です。スマホの上に画面が載るので、合成したいスマホの映った動画の上に画面を重ねてあげればいいだけ。After Effectsに限らず、映像系ソフトはレイヤー式のものが多数派です。

一方Davinci Resolveは『ノード』を扱います。レイヤーで重ねるのではなく、左から右に順番に処理をして、一番右にできた映像を吐き出します。

画像の例では以下のような流れを踏むことになります。

  • スマホの動画を流し込んで、(MediaIn)
  • トラッキング機能で①で流し込んだ動画をトラッキングして、(PlanerTracker1)
  • ②でトラッキングしたデータを元にスマホの画面を流し込みます。(MediaIn2)
  • MediaInの動画にMediaIn2の動画が合成された動画が吐き出されます(MediaOut1)

見ての通り、Davinciはビジュアルプログラミングを彷彿とさせるような作業工程です。After Effectsのような『レイヤー』式の動画編集スタイルと比較すると癖が強く、過去にノード式で映像を扱うソフトを使った人でない限りは慣れるまでに時間がかかるでしょう。

また、実写系ではない分野、例えばモーショングラフィックを扱えるような機能は発展途上中です。徐々にいろいろなものが作れるようになってはきていますが、Davinciでのモーショングラフィックに関する日本語の情報はかなり乏しいので、Davinciでのモーショングラフィック制作はまだ少し大変でしょう。

僕も仕事でDavinciResoveを使ったことがあるのですが、動画編集と色関係の編集は動作も軽く操作もしやすくいい思いをした記憶があります。用途によっては最高に優秀なソフトだし、用途によっては別のソフトを検討するべきですね。

Davinci Resolve公式サイト・DLページ

  • Davinci Resolveの得意分野:実写系の合成やはめ込み、エフェクト、色関係
  • Davinci Resolveの苦手分野:モーショングラフィック系は発展中
  • 『動画編集』と『AferEffects的な映像制作』をこのソフト一つで両方こなせる
  • ただし、『AferEffects的映像制作』に使う操作系統は『ノード』という難しい形式で、少し敷居が高い。

なぜ紹介されているのか分からない『Blender』

『AfterEffectsの代替えとして使える無料ソフト』という話題で何故か時々名前が上がるのはBlenderです。

本来、Blenderは3Dモデリングや3D素材のアニメーションを得意とする3DCGソフトです。

AfterEffectsではなく、CINEMA4DやElement 3Dのような3DCGの映像素材を制作するソフトの代用を探しているのであれば選択肢に入ります。

理屈で言えばAfterEffectsでできることの一部をBlenderで再現することは可能です。ただし、本来のBlenderの目的と異なる用途なので大体は作業フローの効率が悪くなるでしょう。それに伴って学習コストもかかります。

悪いことはいいません。AfterEffectsの代わりとしてBlenderと使うのはやめた方がいいでしょう。

Blender自体はとても優秀なのですが、あくまで適材適所ということです。

Blender公式サイト・DLページ

  • Blenderの得意分野:3DCG(Element 3DやCINEMA4Dの領域)
  • Blenderの苦手分野:3DCG以外は全部苦しい
  • AfterEffectsの代わりにはならないがCINEMA4DやELEMENTS3Dの代わりになる。
  • 理屈としてはAfterEffectsの代用になる部分もあるが、本来のBlenderの目的と異なる用途だから作業の効率が悪い
  • AFterEffectsの代わりとして使うには学習コストが高すぎる

実は強力な『AviUtl』(Windows専用)

AviUtlは個人エンジニアが開発するフリーソフト。Davinci ResolveとBlenderはMacとWindows両対応ですが、AviUtlはWindows専用です。

本体をインストールした時点でも動画編集ソフトとして多機能ですが、有志が制作・配布している数多くのプラグインがさらに多くの機能をカバーしてくれます。かなり幅広い分野を網羅しているので、自分が作りたい表現を扱えそうかAviUtlの機能やエフェクト・プラグインを調べてみるといいでしょう。

AviUtlの解説としてよくまとまっているのはこちらのサイトです。AviUtlの易しい使い方

ただし、工夫せず初期設定のまま編集すると『AviUtlっぽさ』が前に出た動画になります。youtubeやニコニコ動画で動画を開いた時に「あっ、AviUtlだ」って思われたとき、その動画がゆっくり解説系のジャンルやMAD系ジャンルなどニコニコ動画系のコンテンツ(ニコニコ動画発祥のジャンルは多くがAviUtlで作られています)ならスムーズに動画に集中できるのですが、音楽PVとかvlogのようなハイセンスよりな内容だと冷めてしまう人はいると思います。

PremiereProやAfterEffectsのような編集ソフトなら扱いやすいプリセット素材やパラメータが最初から用意されているものも活用できますが、AviUtlを使うのであれば自分が作りたい動画にあった編集を自分で作り上げる能力が求められるように思います。

AviUtl公式サイト・DLページ

  • AviUtlの得意分野:モーショングラフィック、ニコニコ動画系ジャンル
  • AviUtlの苦手分野:全体分野通して、きちんと設定しないと安っぽくなる(でも個人の無料ソフトでこのクオリティは滅茶苦茶凄い)
  • プラグイン導入やカスタマイズ前提。少し手間はかかる。
  • Windows専用ソフト

【結論】ソフトによって得意が異なる。一つのソフトでAfter Effectsの全てをカバーするのは難しい。

「After Effectsを使いたい!」と10人が言っても、同じソフトでも作りたい制作物は人それぞれです。実写のスポーツカーの映像に合成で火を吹かせたい人、新しく作るアパレルブランドのロゴにアニメーションを付けたい人、モーショングラフィックでかっこいいリリックビデオを作りたい人など、そもそもAfterEffectsでできることの幅が広すぎるんですよね。

これらすべてを無料ソフトひとつでこなすのは難しいかもしれませんが、自分が作りたい映像に必要な機能に絞り込んで探せば、必要十分な機能を備えた無料ソフトは高確率で見つかるでしょう。

Davinciは最も高機能だが操作系統がネック

できることの幅広さだけで見れば多くの人にとってフィットするのがDavinci Resolveでしょう。実際にプロの現場でもよく使われるソフトで、無料版で商業向けの仕事をしているひともザラにいますし、実際に僕も経験しています。

ただし問題なのがその操作系統。上で紹介した通り『ノード』式の操作系統は、Unity等で類似のものを経験でもしていない限りは慣れるまでにある程度の時間がかかるでしょう。

これを原因に、『AfterEffectsの代わりになるソフト』を探している人にはDavinci Resolveをおすすめしません。理由に続きます。

できるだけAfter Effectsに近い環境で勉強したほうがいいと思う理由

過去にIllustratorやPhotoshopの無料代替ソフトをまとめた時にも同じことを言ったのですが、確認させてください。

・お金のことを考えなくていいのであればみんなAfter Effectsを選びますよね?

・最終的には無料ソフトでは物足りなくなってAfter Effectsを使うことになるかもしれません。

・将来お金に困らなくなる時がきたらきっとAfter Effectsに戻るでしょう。

結局何が言いたいのかというと、将来After Effectsにスムーズに移行できる制作環境にしておくに越したものはないということ。無料ソフトを使った後にAfter Effectsを乗り換えようと思って実際に触ってみたら、今まで使っていた無料ソフトとは勝手が全く違くてほぼイチから勉強し直さなければばらなくなってしまった、なんて事態になる自信があります。僕なら萎えます。ぱおんします。

間違いなくDavinci Resolve自体は優秀なソフトです。色々な仕事や制作でオススメすることができると思います。ただし、After Effectsの代替として使うソフトを探しているのであれば、将来のことを考えた時にDavinci Resolveはおすすめできないということです。

となると消去法で残るのはAviUtlです。

  • 基本的な制作はAviUtlで
  • 3DCG系統は場合によってBlenderで(AviUtlにも3Dを扱う機能はあります)

自分ならこのスタンスで制作すると思います。(正直な話、お金をかけてでも最初から自己投資としてAfter Effectsを使ったほうが後々のことを考えると良いと思っているのはここだけのお話)

After Effectsの無料体験版を使ってみても良し

After Effectsは無料体験版の用意もあります。体験期間終了後の自動更新のことなど気をつけるべき点もあるので、以下記事に体験版の流れを注意点とともに解説しました。必要に応じて参考にしてみてください。

Adobe公式サイトから無料で始める

単純に本家After Effectsを45%引きで使う選択肢

AfterEffectsを使いたいと思って調べた時にその値段を見て諦めた人もいるでしょう。あまり知られていないのですがセール期間など関係なしに安価に購入する手段もあります。

「もっと安ければ検討するけど、Adobeのサブスクに月6000円以上はさすがに出せない」

というのであれば、Illustratorを含めたAdobeソフトをおよそ45%引きで購入できる方法を見つけたので以下の記事で紹介しています。Adobe公式サイトで申し込むよりは少し手間かもしれませんが、「何度も繰り返し購入可能」「Adobe公認」「3万円以上得」とメリットも多いので一度検討してみてください。

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