Adobeのサブスクをいかに安く済ませるかというのは永遠の問題。
- 「イラレとフォトショだけ使えたらいいのに」
- 「全部込みプランはいらないのでその分安くして欲しい」
・・・という声は多いはず。いや、昔の僕の声なんですけどね。
というわけで今回は「フォトショとイラレ」だけを使う場合はどのようにするのが最安なのか、という調査と結果を共有します。
先に結論をまとめると、Adobeのセール期間中にセール価格で「イラストレーター単体」と「フォトプラン」を購入するのが最安です。この結論に至った経緯と、この買い方以外の選択肢をここからまとめます。
まぐです。デザインや映像を扱う東京在住20代のフリーランス。Twitterはこちら。
Adobeが用意する公式プランを比較、どの買い方が最安か
まずイラレとフォトショそれぞれに切り分けてAdobe公式が用意する購入プランを整理します。
フォトショップを使えるプランは3つ。最も安く使えるのは『フォトプラン』

フォトショップを含むプランは3つあります。
- 6,028円/月(72,336円/年):コンプリートプラン(Adobeソフト全部込み)
- 1,078円/月(12,936円/年):フォトプラン(PhotoshopとLightroomのセット)
- 2,398円/月(28,776円/年):Photoshop単体プラン
Adobeソフトの殆どは全部込みのコンプリートプランか、単体かのどちらかを選ぶことになりますが、PhotoshopとLightroomに限っては「フォトプラン」と呼ばれるお得なプランが用意されています。Photoshopを使うならこの「フォトプラン」が一番安いように見えますね。
Photoshop単体よりLightroomもセットになった「フォトプラン」の方がなぜか安くなっていますが、誤表記ではありません。ちなみに一括払いの価格。
【まとめ】フォトショップを単体で使うなら『フォトプラン』が最安で1ヶ月あたり1,078円
イラストレーターを使える公式プランは2つ。イラレの工面が一番の問題に

イラストレーターを含むプランは2つあります。
- 6,028円/月(72,336円/年):コンプリートプラン[年間プラン](Adobeソフト全部込み)
- 2,398円/月(28,776円/年):Illustrator単体プラン[年間プラン]
公式サイトのIllustratorの価格・プラン一覧はこちら
さて、一番の壁はIllustrator。単体だと1ヶ月2,398円とかなり高額で、「コンプリートプランを使って欲しい」というAdobeの狙いが手にとるように分かります。
【まとめ】イラストレーターを単体で使うなら『単体プラン(年間プラン)』が最安で1ヶ月あたり2,728円
以上をまとめると、「フォトプラン」と「イラストレーター単体」プランを購入して月額合計3,806円が最安かと思われますが、より安く購入するための第2の手段、第3の手段、第4の手段があります。
公式サイトの定価購入以外に、少し捻った買い方を考えてみる
次は、公式サイトで定価で購入する以外の方法を考えます。
- 【購入手段2】毎月のように開催されるAdobe公式セールを使う
- 【購入手段3】学生でなくても使える学割を使う
- 【購入手段4】PhotoshopElementsを検討する
順番に解説します。
【手段2】Adobe公式のセール期間を狙う

Adobeはかなりの頻度でセールを開催しています。これからサブスクに加入する方限定のセールですが、2021年だけでもこれだけのセールが開催されています。
- 1月 スペシャルプロモーション
- 2月 スプリングセール
- 3月 学生向けセール
- 3月 新生活応援セール
- 4月 祝・新学年 学生向けセール
- 4月 起案限定セール
- 5月 期間限定セール
- 6月 サマーセール
- 8月 セール
- 9月 芸術の秋応援セール
- 11月 ブラックフライデーセール
こう並べるとほぼ毎月のペースでセールが開催されているので、現在セールが開催されていなくても少し待てばセールになるでしょう。
当ブログのサイドバーには最新のAdobe公式セール情報を貼っています。ぜひご参考にどうぞ。スマホ表示の方は、ページ下部に表示されます。
コンプリートプランのセール価格
2021年のセールでは割引額が2パターンあり、コンプリートプラン(年間プラン)の場合は27%引きか34%引きのどちらかの割引が適用されています。
コンプリートプラン通常価格 | 27%引きの場合 | 34%引きの場合 |
---|---|---|
72,336円/年 | 52,346円/年 | 47,520円/年 |
1ヶ月あたり6,028円 | 1ヶ月あたり約4,362.2円 | 1ヶ月あたり3,960円 |
単体プランのセール価格
単体プラン(年間プラン)の割引率は毎回同じ22%引きの割引が適用されています。
単体プラン通常価格 | 22%引きの場合 |
---|---|
28,431円 | 22,176円/年 |
1ヶ月あたり2,369.3円 | 1ヶ月あたり1,848円 |
また、『フォトプラン』は割引の対象外です。
セール価格を活用した場合の買い方は?
この仕組を使ってセール時期に購入するなら、どのように買うのが最安でしょうか。以下にまとめてみました。
コンプリートプランを購入 | イラストレーター単体をセール価格で、 フォトプランを通常価格で購入 | フォトショップとイラストレーターを単体セール価格で購入 |
---|---|---|
47,520円(34%引き時) 52,346円(27%引き時) | 22,176+12,936=35,112円 | 22,176+22,176=44,352円 |
よって、イラストレーター単体をセール価格で、フォトプランを通常価格で購入するのが最安となります。
【まとめ】Adobe公式セールを活用するなら、「イラストレーター単体」+「フォトプラン」が35,112円(22%引きの場合)で最安
【手段3】社会人でも使える学割プランを使う
社会人でも使える学割プランというのも存在します。もちろん大学や専門学校に学校に入学する必要はありません。
それはAdobe認定スクールで購入するというもの。

Adobe認定スクールの通信講座を受講すると、Adobeのコンプリートプランが一緒についてくるというわけですね。講座とはいっても課題や提出物はないので、ただ単純にコンプリートプランを買う感覚でOKです。
具体的にはデジハリオンラインの「Adobeマスター講座」を購入すると、「Adobeのコンプリートプラン(1年)」と「自由に視聴できる動画教材」のセットを税込み39,980円で購入できます。
コンプリートプランセール価格(34%引きの場合) | Adobeマスター講座 |
---|---|
3,960円/月(47,520円/年) | 約3332円/月(39,980円/年) |
コンプリートプランで比較するなら、Adobe公式のセール価格よりもAdobeマスター講座の方が安くなります。
「Adobeマスター講座」を購入すると、Adobeコンプリートプラン1年分が39,980円
「Adobeマスター講座」についてありそうな疑問を以下の記事にまとめています。必要に応じてご活用ください。
【Adobeマスター講座の詳細まとめ&疑問点を解決】Adobeソフトを誰でも簡単に45%引きで購入する方法
Adobeマスター講座の公式ページと購入はこちらから確認できます。
【手段4】そもそもサブスクは必要?買い切りの廉価版「Photoshop Elements」を検討する
Photoshopには課金制ではなく買い切りの「Photoshop Elements」があるのをご存知でしょうか。
価格は買い切りで定価は19,580円。Amazonで購入するとおよそ18,000円程度で購入できます。
価格が安い分、機能は本家Photoshopより絞られており、CMYKで印刷物を作るとか、複雑な切り抜きをする、トーンカーブを調整するなど細やかな機能には対応していません。PhotoshopElementsの機能は公式サイトのこちらのページで確認できます。
ほとんどの場合は趣味で利用する方限定の選択肢にはなってしまいますが、ご自身の使い方を照らし合わせて検討してみるといいかもしれません。
【まとめ】PhotoshopElementsを使うのであればイラストレーターは単体プランで購入。
結論:全てを総合して最も安い買い方はこれ
結論、全てを総合すると一番安い買い方はAdobeのセール期間を活用した買い方になります。ただし、セール期間外にフォトショとイラストレーターが今すぐ必要な場合など、人によっていくつかの購入パターンが考えられます。
以下にフォトショップとイラストレーターの安い買い方3パターンをまとめます。
【最安】Adobeのサブスクで初めて購入する&セール期間を狙える場合 :35,112円/年
サブスクをしたことがないAdobeアカウントを用意して、Adobe公式のセール期間を狙えるのであれば、これが最も安い買い方になります。
「Illustrator単体プラン(セール価格)」+「フォトプラン(セール対象外)」
購入するプラン | 金額 |
---|---|
Illustrator単体プラン(セール価格22%引きで購入) | 22,176円/年(1,848円/月) |
フォトプラン(セール非対象) | 12,936円/年(1,078円/月) |
合計額 | 35,112円/年(2,926円/月) |
上で2021年のセール歴をまとめた通り、セールは毎月のように行われています。少し待つだけでセール価格で購入するチャンスがあるので、今すぐ必要でないなら少しだけ待ってみることをオススメします。
セール価格は22%引きになることを公言されているわけではないですが、2021年頭から11月までのセールは全て22%引きで統一されていたので、ここでは22%引きとして計算しています。
【次点】デジハリオンラインの「Adobeマスター講座」でコンプリートプランを入手する :39,980円/年
前述の買い方ができないのであれば、「Adobeマスター講座」でAdobeのコンプリートプランを購入するのが最善の手です。
Adobeマスター講座 | 39,980円/年(約3332円/月) |
「Adobeマスター講座」に付属するコンプリートプランのライセンスは1年分ですが、1年後にまた同じ講座を購入しなおすことも可能です。
外部のサービスでワンクッション置いてAdobe製品を使うのがもし面倒であれば、次の手段が懸命です。
【三番手】「フォトプラン」と「Illustrator単体プラン」を公式サイトで購入する : 41,712円/年
Adobeのセールは使わないかつ「Adobeマスター講座」も使わないのであれば、「フォトプラン」と「イラストレーター単体プラン」の組み合わせが最も安い購入方法になります。
購入プラン | 金額 |
---|---|
Illustrator単体プラン | 2,398円/月(28,776円/年) |
フォトプラン | 1,078円/月(12,936円/年) |
合計額 | 3,476円/月(41,712円/年) |
以上3つの購入パターンをまとめました。
Adobe製品の中でもPhotoshopとIllustratorを使いたいという声は多そうですが、この2つは別々に用意するか、コンプリートプランを使う必要があるのが現状です。しかし、そのなかでもセールや外部サービスを活用して安く購入する工夫を凝らすことができました。
IllustratorとPhotoshopそれぞれについて、無料のソフトで代用できないだろうかと以下記事で検討しています。結論を言ってしまうと、仕事で使うのは難しいが趣味レベルであれば性能は低いものの使えるソフトが見つかった形です。よろしかったら参考どうぞ。
そもそもAdobeには1週間の無料体験期間があります。初心者の方であれば、一旦コンプリートプランの体験版で始めながら色々なAdobeソフトを触ってみて、自分にはPhotoshopとIllustratorでいいのか確認し直してみても良いかもしれません。実はPhotoshopだけで十分だったり、意外とAfterEffetsが楽しくなってきてコンプリートプランが欲しくなったりするかもしれません。
無料体験についてはやりかたや支払情報の登録などについての注意事項は以下の記事にまとめています。