Adobeのサブスクをいかに安く済ませるかというのは永遠の問題。
- 「イラレとフォトショだけ使えたらいいのに」
- 「全部込みプランはいらないのでその分安くして欲しい」
・・・という声は多いはず。いや、昔の僕の声なんですけどね。
というわけで今回は「フォトショとイラレ」だけを使う場合はどのようにするのが最安なのか、という調査と結果を共有します。
まぐです。デザインや映像を扱う東京在住のフリーランス。
【先に結論】PhotoshopとIllustratorだけを最も安く手に入れる方法
まず最初に結論「一番安い購入方法」をまとめます。しかし、この最安購入方法は少し特殊な買い方になるので、普通の買い方をしたい場合の最安も次にまとめます。
イラレとフォトショの1番安い購入方法【クセあり】
プラン | 合計価格 | 購入方法 |
---|---|---|
Adobeマスター講座 コンプリートプラン 年間プラン(一括払い) | 39,980 円/年 | Adobeマスター講座 公式サイト |
【参考】 Creative Cloudコンプリートプラン 年間プラン(一括払い) | 86,880 円/年 | Adobe 公式サイト |
「Adobeマスター講座」はAdobe公認の通信講座で、これに申し込むと一緒にAdobe Creative Cloudコンプリートプラン(12ヶ月)がついてきます。このコンプリートプランをそのまま利用してしまおうというのがこの最安購入法での提案です。製品ライセンス自体は学生教職員版になりますが、社会人でも問題なく購入・利用できますし、商用利用も可能です。筆者もコレを堂々と使っています。
イラレとフォトショだけが欲しい場合、単体で購入するよりもこのコンプリートプランを買うのが一番安上がりです。
・商用利用OK
・2年目以降も購入可能
・Adobe公認
・購入してすぐにシリアルコードがメールで送られてくる
・通信講座ではあるが、受講するかどうかは任意(PhotoshopとIllustratorだけ勝手に使って大丈夫)
・シリアルコードを買う分、直接公式サイトで購入するよりはひと手間かかる
・法人名義では購入できない
イラレとフォトショの2番目に安い購入方法【王道】
少し特殊な最安購入法を避けたいなら以下の組み合わせが次に最安です。
プラン | 合計価格 | 購入方法 |
---|---|---|
Illustrator単体 年間プラン(一括払い) | 34,680 円/年 | 公式サイト |
フォトプラン 20GB 年間プラン(一括払い) (PhotoshopとLightroomのセット) | 14,080円/年 | 2024年8月時点 公式サイトでは確認不可 購入方法 |
合計金額 | 48,760円/年 | |
【参考】 Photoshop単体 年間プラン(一括払い) | 34,680 円/年 | 公式サイト |
イラストレーターは単体で、フォトショップは単体で買うよりもPhotoshopとLightroomがセットになった「フォトプラン 20GB」を利用したほうが安くつきます。しかし、2024年8月時点で公式サイトに「フォトプラン 20GB」は表示されなくなっています。詳しい購入方法はこちらの記事で解説しています。
この購入法だと、利用できるクラウドストレージが20GB、生成AIクレジットが100ですが、1,000円強を足すとクラウドストレージを20GB→1TBに、生成AIクレジットを100→500/月にすることも可能です。次にまとめます。
クラウドストレージや生成AIクレジットに余裕がほしいならこの買い方
2番目に安い購入方法に1,000円強を足すと
「クラウドストレージ 20GB→1TB」
「生成AIクレジット 100→500/月」にグレードアップ
プラン | 価格 | 購入方法 |
---|---|---|
Creative Cloud フォトプラン 12ヶ月 (フォトプラン 1TB + Illustrator単体) | 49,920円/年 | Amazon.co.jp |
「Creative Cloud フォトプラン」はPhotoshopとLightroomがセットになった「フォトプラン 1TB」と「Illustrator単体」がセットになった製品。Amazon専売であることが特徴です。
「Creative Cloud フォトプラン」のフォトプランは「フォトプラン 1TB」なので、1TBのクラウドストレージと月間500の生成AIクレジットが付属します。
「Creative Cloud フォトプラン」と「フォトプラン 20GB/1TB」が紛らわしいですね。
Adobeが用意する公式プランを詳しく比較・どの買い方が最安か
結論を先にまとめたところで、イラレとフォトショそれぞれに切り分けてAdobe公式が用意する購入プランも整理しておきます。
フォトショップを使えるプランは4つ。最も安く使えるのは『フォトプラン 20GB』だが、購入に一手間が必要。
フォトショップを含むプランは4つあります。
プラン | 使えるソフト | 価格 | 購入方法 |
---|---|---|---|
Photoshop単体 年間プラン(一括払い) | Photoshop | 34,680 円/年 | 公式サイト |
フォトプラン 20GB 年間プラン(一括払い) | Photoshop Lightroom | 14,080円/年 | 2024年8月時点 公式サイトでは確認不可 購入方法解説 |
Creative Cloud フォトプラン 12ヶ月(Amazon専売) | Photoshop Illustrator Lightroom | 49,920円/年 | Amazon.co.jp |
Creative Cloudコンプリートプラン 年間プラン(一括払い) | Photoshop含む ほとんどのAdobe製品 | 86,880 円/年 | 公式サイト |
Adobeマスター講座 コンプリートプラン 年間プラン(一括払い) | Photoshop含む ほとんどのAdobe製品 | 39,980 円/年 | Adobeマスター講座 |
Adobeソフトの殆どは「全部込みのコンプリートプラン」「単体」の二択で購入することになります。しかし、PhotoshopとLightroomに限っては「フォトプラン」と呼ばれるお得なプランが用意されています。Photoshopを使うならこの「フォトプラン 20GB」が一番安いように見えますね。
フォトプランには「フォトプラン 20GB」と「フォトプラン 1TB」の2種類が用意されています。
2024年8月時点で公式サイトから購入できるのは「フォトプラン 1TB」のみとなっており、「フォトプラン 20 GB」を購入するにはひと手間かける必要があります。「フォトプラン 20 GB」の購入方法について詳しくは以下記事で解説しています。
Photoshop単体よりLightroomもセットになった「フォトプラン」の方がなぜか安くなっていますが、誤表記ではありません。
【まとめ】フォトショップを単体で使うなら『フォトプラン 20GB』が最安で年間14,080円
イラストレーターを使える公式プランは3つ。
イラストレーターを含むプランは3つあります。
プラン | 使えるソフト | 価格 | 購入方法 |
---|---|---|---|
Illustrator単体 年間プラン(一括払い) | Illustrator | 34,680 円/年 | 公式サイト |
Creative Cloud フォトプラン 12ヶ月(Amazon専売) | Photoshop Illustrator Lightroom | 49,920円/年 | Amazon.co.jp |
Creative Cloudコンプリートプラン 年間プラン(一括払い) | Illustrator含む ほとんどのAdobe製品 | 86,880 円/年 | 公式サイト |
Adobeマスター講座 コンプリートプラン 年間プラン(一括払い) | Illustrator含む ほとんどのAdobe製品 | 39,980 円/年 | Adobeマスター講座 |
公式サイトのIllustratorの価格・プラン一覧はこちら
イラレには「フォトプラン」のような便利なものは用意されていません。単体だと34,680円/年と高額で、「コンプリートプランを使って欲しい」というAdobeの思いが手にとるように分かります。
【まとめ】イラストレーターを単体で使うなら『単体プラン(年間プラン)』が最安で34,680 円/年
少し捻った買い方を考えてみる
次は、ここまで紹介した購入方法以外にも、安く買うための工夫はできます。
- 【購入手段1】Adobe公式セールを使う
- 【購入手段2】PhotoshopElementsを検討する
順番に解説します。
【手段1】Adobe公式のセール期間を狙う
Adobeは時々セールを開催することがあります。最近は開催頻度が減っていますが、3割以上安くなることは珍しくありません。
当ブログのサイドバーには最新のAdobe公式セール情報を貼っています。ぜひご参考にどうぞ。スマホ表示の方は、ページ下部に表示されます。
- コンプリートプランのセール価格例
- 2021年のセールでは割引額が2パターンあり、コンプリートプラン(年間プラン)の場合は27%引きか34%引きのどちらかの割引が適用されています。
- 2024年はセールの開催頻度が減っています。コンプリートプラン(年間プラン)の割引率は35%が適用されました。
- 単体プランのセール価格例
- 過去のセールで、単体プラン(年間プラン)の割引率は22%引きの割引が適用されています。
- また、『フォトプラン』はセール割引の対象外です。
【手段2】そもそもサブスクは必要?買い切りの廉価版「Photoshop Elements」を検討する
Photoshopには課金制ではなく買い切りの「Photoshop Elements」があるのをご存知でしょうか。
Amazonで購入するとおよそ18,000円程度で購入できます。
価格が安い分、機能は本家Photoshopより絞られています。例えば、CMYKで印刷物の作成、複雑な切り抜き、トーンカーブの調整など、Elements版は細やかな機能に対応していません。PhotoshopElementsの機能は公式サイトのこちらのページで確認できます。
ほとんどの場合は仕事ではなく趣味で利用する方限定の選択肢にはなってしまいますが、ご自身の使い方を照らし合わせて検討してみるといいかもしれません。
フォトショップとイラストレーターの無料で使える類似ソフト
IllustratorとPhotoshopそれぞれについて、無料のソフトで代用できないだろうかと以下記事で検討しています。結論を言ってしまうと、仕事で使うのは難しいが趣味レベルであれば性能は低いものの活用できるソフトも見つかったています。以下にリンクを貼るのでよろしかったら参考どうぞ。
そもそもAdobeには1週間の無料体験期間があります。初心者の方であれば、一旦コンプリートプランの体験版で始めながら色々なAdobeソフトを触ってみて、自分にはPhotoshopとIllustratorでいいのか確認し直してみても良いかもしれません。実はPhotoshopだけで十分だったり、意外とAfterEffetsが楽しくなってきてコンプリートプランが欲しくなったりするかもしれません。
無料体験についてはやりかたや支払情報の登録などについての注意事項は以下の記事にまとめています。